2015年08月23日

ナレーター

これまでに教材の録音に立ち会ったことは何度もある。おそらく15回を超える。つい先日も録音スタジオに行ってきた。ナレーターは4人だ。普通、スタジオの録音ルームにはマイクが4本しかないのでナレーターが同時に5人稼働することはない。最大で4人だ。

5年前に一緒に仕事をした男性ナレーターと久しぶりに再会した。彼はこっちのことは覚えていなかったと思うが、当時の録音スタジオの場所を言ったら、急に思い出してくれた。「中華料理屋が近くにある、あのスタジオね。あぁ、あの時の人があなたね。久しぶり」みたいな会話になった。もちろん英語で。

もう1人の男性ナレーターとは初めて一緒に仕事をした。これまでに何度も名前を見たことはあったが、なぜか、会うのは初めてだった。今後も依頼したいと思わせてくれる、良い仕事をしてくれた。当たり前のことだが、ナレーターの仕事は結果で評価される。しかも1時間とか2時間程度の仕事だ。文字はない。声だけで評価される。そう考えると、ほかのナレーターより高い評価を安定的に得ることは簡単ではないだろう。

ナレーターの仕事をしている人たちは、たいてい、日本語もうまい。スタジオでしか一緒になることはないが、いつか、居酒屋にでも一緒に行ってみたいものだ。

posted by ヒロ前田 at 02:32| Comment(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

講師業

プロという言葉はよく使われる。プロゴルファーとか、プロ講師のように。英語のprofessionalを借りて作られた言葉なので、定義としては「職業上の」が適切だろう。

職業であるということは、例外はあるのかも知れないが、基本的にはその仕事で生計を立てているということだ。または、そこまで到達していないが生計を立てられる状態に向かっている状態も含むかも知れない。「プロの英語講師だけど、まだ月収12万円。でも、ほかに仕事はないし、12万円で生きているからプロだ」と言うことはできそうだ。

プロとアマの違いとは言えないが、英語やTOEICの講師を例にすれば、人によってこんな違いがある。それは、自分の体験を話の基に具体的なことを中心に話そうとするか、他人の事例も中心にして話を抽象化しようとするかの違いだ。

どんな講師でも、もともとは自分の体験から得たことを話の中心にしていたかも知れないが、経験を積めば積むほど、それだけでは足りないことに気づくものだ。結果として、なるべく多くの人に理解されたり受け入れられたりするように話す傾向があると思う。

環境に応じて話す内容を変えることは相手のためであれば何も問題はない。むしろ必要なことだと思う。「Aがいいよ」と月曜に言ったのに、火曜には「Aはやめとけ。Bにしてごらん」と言う。相手が変われば教える内容が違っても当然だ。

講師によって違う。相手が誰であれ自分が体験したことが相手にも当てはまると信じて同じことを教え続ける講師もいる。個人的にはそのスタンスには感心しないが、それを好む受け手にとっては何も問題ない。結局は、講師業はサービス業だから、相手のニーズに応えようとすることが最も重要だと思う。プロかアマかは関係ない。相手に時間を消費させている以上は、それに見合う価値を提供しなくてはならないだろう。
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2015年07月02日

10日間で150点アップ

論理の力を鍛える方法を質問されたことがある。端的に答えるなら、「深く考える」が答えの1つとなる。ただし、いくつかの視点を持っておかないと、論理力が伸びる方向に進まない。

その視点の1つは、可能性の網羅だと思う。情報を出す側が何を意図したか考えずに、とにかく言葉に注目し、それを受け手がどのように解釈できそうか想像することで深く考えることができる。

例えば、TOEICの対策本を眺めると、いろんなフレーズが目に入る。「10日間で150点アップ」を例にしよう。

人々は発信側の意図を想像しがちだ。だから、「きっと10日間だけ勉強すれば150点スコアが伸びるのね」と勝手に解釈するし、発信側はそれを期待しているかも知れない。しかしながら、意図を無視して様々な可能性を考えてみる。

10日間とは何の期間なのか。いつからいつまでが10日間なのか。今日から10日間勉強したら、いつのテストでスコアが上がるのか。10日後に受験するAさんと半年後に受験するBさんに同じことが言えるのか。前に受験してから1年が過ぎているなら「10日で150点アップ」と言えるのか。1年で150点アップではないか。

もちろん、考えること自体がトレーニングなので、実際に人に対して「言う」必要はない。
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2015年06月17日

継続は力なり

TOEICのスコアを500点以上も伸ばしたある学習者と対談をして、こんなことを聞いた。

「面倒だからやりたくない。でも、きっとこれをやると力がつきそうだ、と感じる学習法を優先して実践した」

と同時に、簡単にできそうなことや面倒に感じないことはやらなかった。きっと成果が出にくいだろうと見越していたそうだ。

いずれにしろ、ある程度の量の学習を長期間継続しなければ成果は大きくならないものだ。彼の場合、週に30時間くらいの学習を1年以上続けたらしい。

「継続は力なり」とは昔から言われることだが、どれくらいの期間を続けたら「継続」と言えるのだろうか。英語学習に関する限りは、だいたい1000時間から1500時間だと思う。
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2015年05月28日

八重洲にて

発売から約3年が過ぎ、やっと、このニュースを聞くことができた。

紀伊國屋書店の新宿本店で「究極の模試600問」が、新公式問題集のvol.6を超え、TOEIC分野で実売1位になったそうだ。1日とか1週間といった瞬間的な数字ではなく、1カ月(2015年4月)の数字での話らしい。

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八重洲ブックセンターで、このようなプロモーションが実施されているらしい。

posted by ヒロ前田 at 02:49| Comment(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする